【ems追跡】どこで?どうやる?何が見える?更新されない時は?徹底解説
国際郵便のEMS(国際スピード郵便)を利用する際、荷物が今どこにあるのか、いつ頃届くのかを知りたいのは当然のことです。EMS追跡サービスは、そんなニーズに応える非常に便利なツールです。ここでは、EMS追跡に関する具体的な疑問点、「どこで追跡できるの?」「どうやって調べるの?」「どんな情報が見られるの?」「追跡情報が更新されない時はどうすればいいの?」といった点について、詳細に解説します。
EMS追跡番号はどこで確認できますか?
EMS追跡を行うには、まず「追跡番号(トラッキングナンバー)」が必要です。この番号は通常13桁の英数字で構成されており、例えば「EE123456789JP」のような形式をしています。この番号は、差出人と受取人のそれぞれが以下の場所で確認できます。
- 差出人の場合:
- EMSを発送した際に受け取る「国際郵便物受領証」(控え)に記載されています。
- オンラインで発送手続きを行った場合は、手続き完了画面や確認メール、またはサービス利用履歴などから確認できます。
- 受取人の場合:
- 差出人から送られてくる「発送完了通知」や「追跡番号のお知らせ」メール、メッセージなどに記載されていることが多いです。
- オンラインストアなどで購入した商品の場合、購入履歴画面や発送通知メールに追跡番号が記載されています。
- 荷物の外装ラベルにも記載されている場合がありますが、これは手元に荷物が届いていないと確認できません。差出人に教えてもらうのが最も確実です。
追跡番号は正確に入力する必要があるため、コピー&ペーストするか、一文字ずつ丁寧に確認して入力しましょう。
EMS追跡は具体的にどう行うのですか?
EMS追跡は非常に簡単です。基本的な手順は以下の通りです。
- 追跡したいEMSの追跡番号(13桁の英数字)を用意します。
- EMSを取り扱っている郵便事業体(例えば、日本から発送された場合は日本郵便)の公式ウェブサイトにアクセスします。
- ウェブサイト内にある「国際郵便追跡」または「追跡サービス」といった名称のページを探します。
- 追跡番号を入力するための入力欄に、用意した追跡番号を正確に入力します。
- 「追跡開始」「検索」「GO」といったボタンをクリックします。
数秒後、その追跡番号に関連付けられた荷物の現在の状態やこれまでの移動履歴が表示されます。
EMS追跡はどこで行えますか?
EMS追跡は主に以下の場所で行うことができます。
- 発送元の国の郵便事業体の公式ウェブサイト: 例として、日本から発送されたEMSの場合は日本郵便のウェブサイトの追跡サービスを利用します。多くの場合、ここが最も正確で詳細な情報を提供します。
- 受取国の郵便事業体の公式ウェブサイト: 荷物が受取国の税関を通過し、国内の輸送段階に入ると、受取国の郵便事業体のウェブサイトでも追跡情報が確認できるようになります。こちらの情報の方が、最終的な配達状況(配達中、配達完了など)がより詳細に表示されることがあります。
- 国際郵便追跡に特化したウェブサイト: Universal Post Union (UPU)などの国際的な郵便関連組織や、民間の追跡サービスを提供するウェブサイトでもEMSの追跡が可能です。これらのサイトは複数の国の郵便事業体のデータを集約して表示してくれるため便利ですが、公式ウェブサイトの情報が最もリアルタイムであるとは限りません。
最も推奨されるのは、発送元または受取国の公式郵便事業体のウェブサイトを利用することです。特に受取国に到着した後は、受取国の公式ウェブサイトの方が、現地の詳細な配達状況を把握しやすい場合があります。
EMS追跡でどのような情報が見られますか?
EMS追跡サービスを利用すると、荷物がどのような状態にあるのか、様々な情報を得ることができます。表示される情報の種類は、郵便事業体や荷物の状態によって多少異なりますが、一般的には以下のような情報が表示されます。
- 受付日時・場所: 荷物が差出元の郵便局や支店で受け付けられた日時と場所。
- 発送元からの移動履歴: 差出国の国際交換局への到着・発送、空港への移動、飛行機への搭載、出発といった情報。
- 経由国での情報(ある場合): 第三国を経由して輸送される場合、その国の国際交換局での到着・発送情報。
- 受取国の国際交換局への到着: 荷物が目的地の国の国際交換局に到着した日時。
- 税関手続き状況: 税関に提示された、税関で検査中、通関手続き中、税関から発送といった情報。通関に時間がかかっている場合などもここで確認できます。
- 国内での移動履歴: 受取国の国内物流拠点間の移動、配達を担当する支店への到着といった情報。
- 配達状況: 配達に向けて持ち出された(配達中)、配達完了、不在のため持ち戻り、保管中といった最終的な配達に関する情報。
- 最新の状態更新日時: いつ最後に情報が更新されたかを示す日時。
これらの情報を時系列で追うことで、荷物が現在、輸送プロセスのどの段階にあるのかを把握することができます。
追跡ステータスの一般的な表示とその意味は?
EMS追跡で表示されるステータスは、利用する郵便事業体や言語によって多少異なりますが、多くの国際郵便に共通する代表的なステータスとその意味を以下に挙げます。
代表的なステータス例:
- 引受 (Acceptance / Posting): 差出元の郵便局で荷物が受け付けられました。
- 国際交換局に到着 (Arrival at outward office of exchange): 差出国の国際郵便交換局に荷物が到着しました。ここで輸出通関や飛行機への搭載準備が行われます。
- 国際交換局から発送 (Dispatch from outward office of exchange): 差出国の国際郵便交換局から荷物が発送されました。多くの場合、目的国へ向けて飛行機に搭載されたことを意味します。
- 国際交換局に到着 (Arrival at inward office of exchange): 受取国の国際郵便交換局に荷物が到着しました。
- 税関検査のため税関へ提示 (Held by customs / Presented to customs): 税関での検査のために荷物が提示されました。
- 通関手続き中 (In customs / Customs clearance): 税関で輸入通関の手続きが行われています。
- 税関から発送 (Dispatch from customs / Released from customs): 税関の手続きが完了し、荷物が郵便事業体に戻されました。
- 国内到着 (Arrival at delivery office / Arrival at sorting center): 受取国内の配達担当支店や仕分けセンターに荷物が到着しました。
- 配達のため持ち出し (Out for delivery): 荷物が配達員によって受取人の住所に向けて持ち出されました。このステータスが表示されたら、まもなく配達される可能性が高いです。
- ご自宅にお届け済み (Delivered): 荷物が受取人または指定の場所に配達され、受け取りが完了しました。
- ご不在のため持ち戻り (Attempted delivery – recipient not available / Unsuccessful delivery – addressee absent): 配達を試みましたが、受取人が不在だったため荷物が郵便局に持ち戻されました。再配達の手続きが必要になります。
- 保管中 (Held at post office / Available for pick up): 不在などで持ち戻られた後、郵便局などで保管されています。
これらのステータスを見ることで、荷物が今どのプロセスにあるのか、何か問題が発生していないかを推測することができます。
なぜEMS追跡は重要なのでしょうか?
EMS追跡は、単に荷物の場所を知るだけでなく、いくつかの重要な理由から非常に有用です。
- 安心感: 大切な荷物や高価な商品、急ぎの書類などが今どこにあるのかを把握することで、紛失や遅延に対する不安を軽減できます。
- 配達予測: 追跡情報(特に配達のため持ち出しなど)を見ることで、おおよその配達日時を予測し、受取準備(在宅するなど)を行うことができます。
- 問題の早期発見: 長期間ステータスが更新されない場合や、通常考えられないような移動履歴が表示された場合など、荷物に問題が発生している可能性を早期に察知できます。
- 問題解決の糸口: 遅延や紛失などの問題が発生した場合、追跡情報はその後の調査や問い合わせを行う上で重要な情報源となります。どの段階で問題が起きたのかを特定するのに役立ちます。
- 受取漏れの防止: 不在持ち戻りのステータスを確認すれば、再配達の手続きを迅速に行うことができます。
これらの理由から、EMSを利用する際は積極的に追跡サービスを活用することが推奨されます。
追跡情報がなかなか更新されないのですが、なぜですか?どうすればいいですか?
EMSの追跡情報がしばらく更新されないという状況は珍しくありません。これにはいくつかの理由が考えられます。
更新遅延の主な理由:
- データ反映のタイムラグ: 荷物の物理的な移動と、追跡システムへのデータ入力・反映には時間差があります。特に輸送拠点間を移動している最中や、特定のプロセス(例:飛行機への搭載待ち)の間は、しばらくステータスが変わらないことがあります。
- 国際輸送中の区間: 国際交換局から目的国へ向かう飛行機での輸送中など、特定の輸送区間では長期間ステータスが更新されないのが一般的です。
- 週末や祝日: 郵便事業体や税関の業務が停止または縮小される週末や祝日を挟むと、追跡情報の更新が遅れることがあります。
- 税関手続きに時間がかかっている: 荷物の内容物やその時の税関の混雑状況によっては、通関手続きに数日から1週間以上かかることがあります。この間、ステータスが「税関検査中」や「通関手続き中」のまま更新されないことがあります。
- 悪天候や交通状況: 予期せぬ悪天候や交通渋滞などが原因で、輸送や仕分け作業が遅延し、それに伴い追跡情報の更新も遅れることがあります。
- システム障害: まれに、郵便事業体側の追跡システムに一時的な障害が発生している可能性もあります。
どうすればいいですか?
- しばらく待つ: 国際郵便では、数日から1週間程度ステータスが更新されないことはよくあります。特に国際交換局から発送された後や、税関通過に時間がかかっていると思われる場合は、慌てずに数日待ってみましょう。
- 公式ウェブサイトで確認する: 民間の追跡サイトではなく、発送元または受取国の公式郵便事業体のウェブサイトで確認してください。公式の情報が最も正確で、遅延しているデータも最終的には反映されます。
- 現地の郵便事業体のウェブサイトも確認する: 受取国の国際交換局に到着した旨のステータスが表示された後は、受取国の郵便事業体の追跡サービスでも追跡番号を入力して確認してみましょう。現地のより詳細な情報が得られる場合があります。
- 差出人に連絡を取る: 受取人である場合は、差出人に連絡を取り、状況を共有してください。差出人は発送元の郵便局に直接問い合わせることが可能です。
- 郵便局に問い合わせる(差出人が原則): あまりに長期間(例えば、1週間以上、国際交換局から発送されたままステータスが変わらない、など)更新されない場合、発送元の郵便事業体に問い合わせるか、荷物の調査請求を行うことを検討します。調査請求は原則として差出人が行う必要があります。
もし荷物に問題が発生した場合(遅延、紛失など)はどうすればいいですか?
EMSで荷物に重大な問題(異常な遅延や紛失の可能性)が発生したと思われる場合、適切な対応を取る必要があります。
取るべき行動:
- まずは追跡情報を徹底的に確認する: 問題の兆候がないか、最後のステータス更新はいつか、どの段階で止まっているのかなどを把握します。
- 異常な遅延か、紛失の可能性かを見極める: 通常の輸送にかかる期間や、追跡情報の停止期間を考慮し、単なる遅延なのか、それとも紛失の可能性が高いのかを判断します。
- 【重要】差出人が郵便局に「調査請求」を行う: 国際郵便に関する問題(遅延や紛失)について、公式な調査を依頼できるのは原則として差出人です。差出人は、発送元の国の郵便事業体(日本から発送なら日本郵便)に対し、所定の手続きで荷物の調査請求を行います。受取人が受取国の郵便事業体に問い合わせても、調査請求は差出人からでないと受け付けられないことがほとんどです。
- 受取人は差出人に連絡し協力する: 受取人は、追跡状況などを差出人に伝え、調査請求を進めてもらうよう依頼します。差出人が調査請求を行う際に、受取国の状況について情報提供を求められることもあります。
- 保険について確認する: EMSには損害賠償制度(保険)が付いています。もし荷物が紛失・破損していた場合、その制度に基づき賠償を受けることができます。賠償請求の手続きも通常、差出人が行います。発送時に保険をかけた金額や制度について確認しておきましょう。
- 税関関連の問題かを確認する: 税関での手続きが原因で遅延している場合、追跡情報が「税関検査中」や「通関手続き中」で止まっていることが多いです。この場合、受取人に関税の支払いなどの通知が来ている可能性もあるため、受取人側でそのような通知がないか確認することも重要です。
問題発生時は、差出人と受取人が連携を取り、差出人が主体となって郵便事業体とやり取りを進めることが解決への最も確実な道です。
EMS追跡に費用はかかりますか?
通常、EMSの追跡サービスを利用するために追加の費用はかかりません。
EMSの料金には、すでに追跡サービスが含まれています。発送時に支払うEMS料金の中で、荷物の追跡ができるようになっているため、公式ウェブサイトや提携している国際郵便追跡サイトで追跡番号を入力して情報を確認するのに別途料金を支払う必要はありません。
ただし、ごく一部の民間の追跡サービス提供サイトでは、より高度な機能(自動通知機能など)を有料で提供している場合もありますが、基本的な追跡情報の確認は公式サービスで無料で行えます。
これらの情報が、皆さんがEMSを利用する際の追跡に関する疑問の解決に役立てば幸いです。追跡サービスを賢く活用して、安心・スムーズな国際郵便体験を実現しましょう。