ANA搭乗証明について知っておきたいこと
ANAの搭乗証明(搭乗証明書)は、お客様がANA便に搭乗した事実を公的に証明する書類です。これは、領収書やeチケットお客様控とは異なり、あくまで「搭乗事実」を証明するために発行されます。
搭乗証明とは何ですか?
文字通り、ANAの航空機に搭乗したことを証明する公式な書類です。会社への経費申請、各種手続き、個人の記録など、様々な場面で必要とされることがあります。
搭乗証明にはどのような情報が記載されますか?
発行される搭乗証明には、通常以下の情報が記載されています。
- 搭乗者氏名
- 搭乗日
- 便名
- 出発地
- 目的地
- 予約クラス(一部表示される場合があります)
- 運賃種別(一部表示される場合があります)
重要な点として、搭乗証明には運賃額や購入経路、座席番号などの情報は原則として記載されません。 運賃の証明が必要な場合は、別途、運賃明細が記載された領収書やeチケットお客様控などが必要になります。
なぜ搭乗証明が必要になるのですか? 主な用途は?
搭乗証明が必要となる主なケースは多岐にわたります。
- 経費精算:出張や業務渡航の旅費を会社に請求する際に、実際に搭乗したことの証明として提出を求められることが非常に多いです。
- 保険金の請求:旅行保険やその他保険で、飛行機の遅延や欠航など、搭乗に関わる保険金を請求する際に証明書類として必要になることがあります。
- 各種公的・私的申請:奨学金、助成金、ビザ申請、あるいは裁判や調停などで、特定の日に特定の場所へ移動した事実を証明する必要がある場合。
- マイレージ事後登録:ごく稀に、マイレージが自動加算されなかった場合に、搭乗証明の提出をANAから求められることがあります。
- 自己記録・証明:個人的な旅行記録として、または特定の旅程を完了した自己証明として保管したい場合。
搭乗証明はどこで、どのように取得できますか?
ANAの搭乗証明を取得する方法はいくつかあり、ご自身の状況(搭乗からの日数、必要なタイミングなど)に応じて最適な方法を選ぶことができます。
オンラインでの取得(搭乗後)
これが最も一般的で、迅速な方法です。ANAウェブサイトからご自身でダウンロード・印刷できます。
取得手順の一般的な流れ:
- ANAの公式ウェブサイトにアクセスします。
- 会員ログインが必要な場合もありますが、「予約確認・変更・取り消し」または関連メニューに進みます。
- 搭乗証明が必要な対象の予約情報(予約番号、確認番号、氏名、搭乗日など)を入力して表示させます。
- 予約詳細画面や関連メニューの中に「搭乗証明書発行」「搭乗証明書の印刷」といった項目を探し、クリックします。
- 画面の指示に従い、必要な情報を確認または入力し、発行またはダウンロードボタンを押します。
- PDFファイルなどで発行されるので、ダウンロードして印刷します。
オンライン取得の注意点:
・オンライン発行は、搭乗日から一定期間内(例:通常1年以内)に限られます。
・システムへのデータ反映に時間がかかるため、搭乗直後すぐには発行できない場合があります。
・共同運航便(ANA便名で予約したが、他社運航便)など、一部の便ではオンライン発行ができない場合があります。
・領収書やeチケットお客様控とは発行場所や手順が異なりますので注意してください。
空港での取得
搭乗日当日または後日、ANAが就航している空港のANAカウンターでも発行を依頼できる場合があります。
空港での取得の注意点:
・全てのカウンターで対応しているとは限りません。
・時間帯によっては待ち時間が発生する場合があります。
・搭乗便の情報(搭乗日、便名、氏名など)をスムーズに伝えられるよう準備しておきましょう。
・原則として、搭乗されたご本人様が申請する必要があります。
郵送での取得(書面申請)
オンラインでの発行期間を過ぎてしまった場合や、オンライン発行が不可能な場合に、ANAに申請書を郵送して発行を依頼する方法です。
郵送申請の注意点:
・申請書の入手方法や送付先は、ANAの公式ウェブサイトで確認が必要です。
・発行には時間がかかります(数週間程度かかることもあります)。
・申請内容や時期によっては、発行できない場合があります。
・特別な理由がない限り、オンライン発行が推奨されます。
搭乗証明の発行に費用はかかりますか?
通常、ANAウェブサイトからのオンラインでの搭乗証明発行は無料です。
ただし、空港での発行や郵送での発行依頼など、対応によって手数料が発生する可能性もゼロではありません。特別な発行方法を希望する場合は、事前にANAの公式情報で確認するか、ANA予約・案内センターに問い合わせることをお勧めします。
搭乗証明はいつから取得できますか? 取得に期限はありますか?
搭乗証明は、搭乗後、ANAのシステムに搭乗データが反映され次第、発行可能となります。通常は搭乗日の数時間後から翌日中にはオンライン発行ができるようになりますが、状況によってはもう少し時間がかかる場合もあります。
搭乗証明の取得申請には期限が設けられています。原則として、搭乗日から1年以内に申請する必要があります。この期限を過ぎると、原則として搭乗証明の発行は困難になります。
搭乗券(控え)やeチケットお客様控を紛失してしまいました。搭乗証明は取得できますか?
はい、搭乗券などが手元にない場合でも、搭乗証明は取得可能です。
搭乗証明は「搭乗した事実」を証明するものであり、物理的な搭乗券の提示は必須ではありません。オンラインで申請する場合も、予約時の情報(予約番号、確認番号、氏名、搭乗日など)があれば多くの場合発行できます。空港や郵送で申請する場合も、ご本人確認ができ、搭乗事実を特定するための情報があれば発行してもらえます。
数年前の搭乗分について、搭乗証明は取得できますか?
前述の通り、搭乗証明の申請には通常「搭乗日から1年以内」という期限があります。この期限を過ぎた搭乗分については、原則として搭乗証明の発行は難しいと考えられます。
ただし、公的な理由など、特別な事情がある場合は、一度ANAのANA予約・案内センターに相談してみる価値はあります。個別のケースとして対応が可能か確認してみてください。
発行された搭乗証明の情報に誤りがある場合はどうすればよいですか?
万が一、発行された搭乗証明に記載されている氏名、便名、搭乗日などの情報に誤りがあった場合は、速やかにANAのANA予約・案内センター、または搭乗便に関連する空港のANAカウンターに連絡してください。情報の訂正や正しい搭乗証明の再発行について案内してもらえます。
まとめ
ANAの搭乗証明は、搭乗事実を証明するための公的な書類であり、経費精算や各種手続きなどで非常に役立ちます。主にANAウェブサイトからのオンライン発行、空港での依頼、郵送による申請といった方法で取得できます。
オンライン発行が最も手軽で迅速ですが、いずれの方法にも「搭乗日から1年以内」といった申請期限があることに注意が必要です。搭乗証明が必要になる可能性が少しでもある場合は、搭乗後、可能な限り早めに手続きを行うことをお勧めします。