郵便料金表とは? なぜ必要なの?
郵便料金表は、日本郵便が提供する様々な郵便サービスを利用する際に必要となる料金を一覧にしたものです。手紙やはがき、荷物などを送る際に、自分が送りたいものの種類や大きさ、重さ、そして送り先に応じた正確な料金を知るために参照します。
なぜ料金表が必要なのでしょうか? それは、適切な料金分の切手を貼るか、窓口で支払う必要があるからです。
- 料金が不足している場合: 郵便物が差出人に返還されるか、受取人に不足分の料金が請求されることになります。どちらの場合も、配達が遅れたり、相手に迷惑をかけてしまったりする可能性があります。
- 正確な料金を知るため: 郵便物の種類(定形郵便物、定形外郵便物など)、重さ、サイズ、そして速達や書留といったオプションサービスの有無によって料金は細かく異なります。料金表を確認することで、無駄なく、かつ不足なく適切な料金を知ることができます。
郵便料金表はどこで手に入れられる?
郵便料金表は、いくつかの方法で入手または確認することができます。
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日本郵便の公式サイト:
これが最も手軽で最新の情報を得られる方法です。日本郵便のウェブサイトには、国内郵便と国際郵便の料金表がそれぞれ掲載されています。
サイトでは、郵便物の種類ごとに詳細な料金表を確認できるほか、重さやサイズを入力して料金をシミュレーションできるツールが提供されている場合もあります。料金改定があった際もすぐに情報が更新されます。 -
郵便局の窓口:
お近くの郵便局の窓口でも料金について尋ねることができます。また、窓口に料金表のパンフレットや一覧表が備え付けられていることが多いです。持ち帰り可能な簡易版が置かれていることもあります。
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郵便局のゆうゆう窓口(一部):
遅い時間まで営業しているゆうゆう窓口でも、同様に料金の確認や支払い、料金表の入手が可能です。
料金はどのように決まる? 主な要素
郵便料金は、主に以下の要素によって決定されます。これらの要素を確認し、料金表の該当箇所を見るのが基本的な流れです。
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郵便物の種類:
手紙、はがき、荷物(ゆうパック、ゆうメールなど)、レターパックなど、送りたいもののサービス種別が最も重要です。種類によって基本的な料金体系が全く異なります。
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重さ(重量):
多くの郵便サービスで、料金は重さによって段階的に設定されています。特に定形郵便物や定形外郵便物では、重さが増えるごとに料金が高くなります。正確な料金を知るためには、家庭用の計量器などで重さを量ることが推奨されます。
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サイズ:
郵便物の「大きさ」も料金に影響します。特に定形郵便物には厳格なサイズ規定があり、それを超えると「定形外郵便物」となり料金体系が変わります。ゆうパックなどでは、荷物の縦・横・高さの合計(サイズ)で料金が決まります。
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送り先(地帯・ゾーン):
国内郵便の場合、基本的には全国一律料金のサービスが多いですが(定形郵便物、定形外郵便物など)、ゆうパックのように送り先の地域(地帯)によって料金が異なるサービスもあります。国際郵便の場合は、世界がいくつかのゾーンに分けられており、どのゾーンに送るかで料金が大きく変動します。
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オプションサービス:
速達、書留、特定記録、配達証明など、特別な扱いを希望する場合は、上記の基本料金に加えて別途料金がかかります。これらの料金も料金表に記載されています。
料金表の基本的な見方と使い方
料金表を使う手順は以下の通りです。
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送りたいものの「種類」を確認する:
手紙(定形/定形外)、はがき、ゆうパック、ゆうメール、レターパックなど、自分が利用したい、または送るものが該当するサービスを選びます。
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「重さ」を量る:
郵便物の重さを正確に量ります。料金表では「〇gまで」「〇gから〇gまで」という区分で料金が示されています。
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「サイズ」を確認する:
定形郵便物の規定サイズ(長辺23.5cm、短辺12cm、厚さ1cm以内)に収まっているか。定形外郵便物の最小・最大サイズは満たしているか。ゆうパックであれば「〇サイズ」(縦・横・高さの合計が〇cm以内)に該当するかなどを確認します。
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「送り先」を確認する(必要に応じて):
ゆうパックや国際郵便の場合は、送り先が料金表のどの地帯(ゾーン)に該当するかを確認します。
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料金表の該当箇所を見る:
選んだサービスの種類、量った重さ、確認したサイズ、そして送り先の地帯に基づいて、料金表の該当する行と列が交差する部分に記載されている金額を確認します。
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オプションサービスの料金を加算する(利用する場合):
速達や書留などを利用する場合は、基本料金にそれぞれのオプションサービスの追加料金を加えます。
ポイント: 不安な場合は、郵便局の窓口で重さやサイズを量ってもらい、料金を確認してもらうのが確実です。
主な郵便物の種類と料金例(国内郵便)
ここでは、よく利用される国内郵便物の種類と、その料金体系の例をいくつか挙げます。料金は改定されることがあるため、必ず最新の料金表で確認してください。
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定形郵便物:
最大:長辺23.5cm、短辺12cm、厚さ1cmまで。重さ50gまで。
一般的な手紙封筒(長形3号など)やポストカードより大きい定形サイズのはがきがこれに該当します。
料金例:- ~25g:84円
- 25g超~50g:94円
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定形外郵便物:
定形郵便物のサイズや重さを超えるもの。規格内と規格外に分かれます。
規格内: 最大:長辺34cm、短辺25cm、厚さ3cmまで。重さ1kgまで。角形2号封筒など。
料金例(規格内):- ~50g:120円
- ~100g:140円
- ~150g:210円
- …(重さによって細かく区分)…
- ~1kg:580円
規格外: 規格内のサイズまたは重さを超えるもの。最大:3辺合計1.7mまで。重さ4kgまで。
料金例(規格外):- ~50g:200円
- ~100g:220円
- ~150g:300円
- …(重さによって細かく区分)…
- ~4kg:1,350円
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はがき:
通常はがき(10cm×14.8cm)。
料金:63円
(往復はがき、年賀はがきなど、種類によって料金や規定が異なる場合があります。) -
ゆうメール:
冊子とした印刷物やCD・DVDを送るのに適したサービス。サイズ・重さに制限があります。
料金は重さによって決まります。
料金例:- ~150g:180円
- ~250g:215円
- ~500g:310円
- ~1kg:365円
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ゆうパック:
荷物を送るサービス。料金は荷物の「サイズ」(縦・横・高さの合計)と「送り先」(地帯)によって決まります。
サイズ区分:60サイズ、80サイズ、100サイズ、120サイズ、140サイズ、160サイズ、170サイズ。
地帯区分:同一地帯、近距離、遠距離など(詳細は料金表で確認)。
料金例(都内から都内へ、持ち込み割引なしの場合):- 60サイズ(3辺合計60cm以内):870円~
- 80サイズ(3辺合計80cm以内):1,100円~
- …(サイズが大きくなるにつれて高くなる)…
持ち込み割引(郵便局や取扱所に持ち込む)や同一あて先割引など、各種割引制度もあります。
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レターパック:
専用封筒を使用し、全国一律料金で送れるサービス。追跡サービス付き。
レターパックライト: 厚さ3cmまで。ポスト投函可、郵便受けへ配達。料金:370円
レターパックプラス: 厚さ制限なし(封ができるまで)。対面配達、受領印必要。料金:520円
特殊サービスと追加料金
基本の郵便料金に加えて、特別な扱いを希望する場合にかかる追加料金です。
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速達:
通常の郵便より早く配達されます。郵便物の種類や重さによって追加料金が決まります。
料金例(基本料金に加算):- 250gまで:+260円
- 1kgまで:+350円
- 4kgまで:+600円
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書留:
郵便物の引受けから配達までの送達過程を記録し、万一の場合(紛失・破損)は実損額が賠償されます。一般書留と簡易書留があります。
一般書留: 損害要償額に応じた料金。基本額480円から。
簡易書留: 損害要償額が原則5万円までのもの。一律320円(基本料金に加算)。 -
特定記録:
郵便物等を差し出した記録を残し、配達状況が確認できます。書留とは異なり、万一の場合の賠償はありません。
料金:160円(基本料金に加算)。
他にも、配達証明、内容証明、代金引換、引越し・転居サービスなど、様々なオプションサービスがあり、それぞれに追加料金が設定されています。
国際郵便の料金
国際郵便の料金は、国内郵便とは全く異なります。主に以下の要素で決まります。
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送る地域(ゾーン):
世界は第一地帯(アジア)、第二地帯(オセアニア、北米、中米、中近東)、第三地帯(ヨーロッパ)、第四地帯(南米、アフリカ)などのゾーンに分けられており、ゾーンによって料金が大きく異なります。
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発送方法:
航空便、SAL便(エコノミー航空)、船便などがあります。航空便が最も速く、船便が最も時間がかかりますが、料金は船便が一番安くなります。EMS(国際スピード郵便)という最速のサービスもあります。
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郵便物の種類、重さ、サイズ:
手紙(Air Mail)、はがき、小包(Parcel Post)、EMSなど種類があり、それぞれ重さやサイズによる料金区分があります。
国際郵便の料金は非常に複雑なため、必ず日本郵便の公式サイトの国際郵便料金表を参照するか、窓口で確認してください。国によっては送れないものや特別な手続きが必要なものもあります。
郵便料金表は、郵便を正確かつスムーズに送るための必須ツールです。送りたいものに応じた最新の料金表を参照し、間違いのないよう準備しましょう。