山姥切長義とは何者ですか?

山姥切長義(やまんばぎりちょうぎ)は、DMM GAMESが提供する人気オンラインゲーム
『刀剣乱舞-ONLINE-』に登場する「刀剣男士(とうけんだんし)」の一振りです。彼は、実在する刀剣「山姥切長義」をモチーフにしたキャラクターであり、その刀が持つ歴史や背景、そして自身が「本歌(ほんか)」であるという強い誇りや複雑な感情を抱いています。
彼はゲーム内では、打刀(うちがたな)の刀種として登場します。

その刀は何に基づいていますか?(刀剣の種類や特徴)

山姥切長義のモチーフとなっている刀剣は、備前長船派(びぜんおさふねは)の刀工・長義(ちょうぎ)によって作られたとされる打刀です。
長義は南北朝時代に活躍した刀工であり、その作風は華やかで力強いものが特徴とされています。
この「山姥切長義」という名前は、足利将軍家の家臣がこの刀を用いて山姥(やまんば、山に住む老女の妖怪)を斬ったという伝説に由来するとされています。

ただし、この「山姥切」の伝説や名前については、後述する刀剣男士「山姥切国広(やまんばぎりくにひろ)」との関係性において非常に重要な意味を持ちます。長義の打刀こそが、この伝説に最初に結びついた「本歌」であるとされています。

山姥切国広との関係性は?(なぜ彼は国広を意識するのか)

山姥切長義のキャラクター性を語る上で、刀剣男士「山姥切国広」の存在は避けて通れません。
山姥切国広は、同じく「山姥切」の名を持つ刀剣男士ですが、彼は日向国(現在の宮崎県)の刀工・堀川国広(ほりかわくにひろ)が、この長義の打刀を「写し」(うつし、元の刀の姿や作風を真似て打たれた刀)として制作した刀がモチーフです。

長義にとって、国広は自身の姿を真似た「写し」であるにも関わらず、なぜか「山姥切」という名前が広く世間に知られているのは国広の刀である、という状況への強いこだわりと葛藤があります。
彼は自身こそが「本歌」であり、国広は単なる「写し」に過ぎない、というプライドを常に持っています。しかし、同時に「写し」である国広の方が「山姥切」として有名であることへの複雑な感情も覗かせます。
ゲーム内での彼のセリフや言動の多くは、この「本歌」であることの矜持と、「写し」に対する意識、そして自身の存在証明に関わるものです。彼は国広を「偽物(にせもの)」と呼ぶこともありますが、それは単なる悪意だけでなく、自身のアイデンティティに関わる深い問題が根底にあります。

「俺こそが本歌、山姥切長義。偽物であるお前と一緒にするな」
(ゲーム内の代表的なセリフより)

性格や外見は?(どんなキャラクター?)

山姥切長義は、その出自や「本歌」であることへの強い自意識から、非常にプライドが高く、自信に満ちた人物として描かれています。

  • 性格: 傲慢とも取られかねないほど自信家。論理的で理屈っぽい一面も。自身の価値を疑わず、写しである山姥切国広に対しては厳しい態度をとることが多い。しかし、内面には複雑な感情や葛藤も抱えていることが伺えます。主(プレイヤー)に対しては、最初は距離を置くような態度を見せることもありますが、信頼を寄せることで、本来の刀としての誇りや真摯さを見せます。
  • 外見: 銀色に近いブロンドの髪に、クールな青い瞳が特徴的です。洋装の軍服のような、知的で洗練されたデザインの服装を身に纏っています。白い手袋や端正なシルエットのコートなど、貴族的な印象も与えます。立ち姿や仕草も堂々としており、「本歌」としての威厳を感じさせます。

洗練されたデザインと、自信家でありながらも複雑な内面を持つキャラクター性が、多くの審神者(さにわ、プレイヤー)を惹きつけています。

なぜ「山姥切長義」と呼ばれるのか?(名前の由来)

彼の名前「山姥切長義」は、その刀剣が先述の「山姥を斬った」という伝説に由来します。この伝説は、元々この長義の打刀にまつわるものだったとされています。
しかし、時代が下るにつれて、その「写し」である堀川国広作の刀が、何らかの理由(例えば、特定の伝来や所有者の歴史など)によって「山姥切」という名前でより有名になり、広く認知されるようになったという背景があります。
長義は、自分が「山姥切」という名前の本来の持ち主、すなわち「本歌山姥切」であるにも関わらず、名前だけが写しの方で有名になっているという状況を非常に気にかけています。そのため、彼は「写し」と明確に区別し、自身を「山姥切長義」、あるいは単に「本歌」と称することが多いです。

ゲームでの入手方法は?(どこで手に入る?)

山姥切長義は、常時全てのプレイヤーが入手できる刀剣男士ではありません。主に期間限定の特別な機会に登場します。
入手方法は以下の通りです。

  • 鍛刀(たんとう): 特定の鍛刀キャンペーンやイベント期間中に、決められた資源の組み合わせ(レシピ)で出現する可能性があります。比較的レアリティが高いため、出現率は低く、多くの資源や依頼札を消費することがあります。特に太刀や打刀が出やすいとされるレシピ(例:940/940/940/940など、ただし時期により最適レシピは変動)で報告されることが多いですが、確実ではありません。
  • イベント報酬・ドロップ: 期間限定で開催されるゲーム内イベント(例:戦力拡充イベント、秘宝の里など)の報酬として設定されたり、特定の合戦場(マップ)や難易度での敵からのドロップ(獲得)として設定されることがあります。イベントによって入手条件や難易度が異なります。
  • 引換所: 特定の大型イベントなどで入手できる特殊なアイテム(例:各種「引換券」など)を集めることで、刀剣男士と交換できる引換所にラインナップされることがあります。

彼を入手したい場合は、公式から発表されるゲーム内のお知らせやキャンペーン情報をこまめにチェックする必要があります。特に新規プレイヤーにとっては、イベントでの入手の機会を待つのが一般的です。

本物の刀は何処に?(実物の保管場所)

山姥切長義のモチーフとなった実在する打刀「山姥切長義」は、現在、日本の本間美術館(ほんまびじゅつかん)が所蔵しています。
本間美術館は山形県酒田市にあり、美術品や刀剣などを展示しています。
ただし、この刀は常に展示されているわけではありません。刀剣は保存のために常設展示されないことが多く、企画展などで期間限定で公開されます。
もし実物の「山姥切長義」を見たい場合は、本間美術館の公式サイトなどで公開情報を事前に確認する必要があります。

ゲーム内で彼のキャラクターはどう描かれる?(ボイスや演出)

ゲーム内の山姥切長義は、そのボイス、立ち絵、戦闘時のモーション、本丸(プレイヤーの拠点)でのセリフなどを通して、彼のキャラクター性が詳細に描かれています。

  • ボイス: 自身の「本歌」としての立場を強調するセリフ、「写し」である国広への言及、戦闘における冷静沈着さや勝利への執着などが表現されています。彼のセリフ回しはやや丁寧でありながらも、どこか上から目線に聞こえる独特のものです。
  • 本丸でのセリフ: 時間帯や特定の条件下でのセリフ、他の刀剣男士(特に国広)との内番や結成時の特殊ボイスなどで、彼の内面や関係性が掘り下げられます。手合わせでの厳しい態度や、近侍(部隊長)にした際の主への言葉遣いの変化なども見どころです。
  • 戦闘: 打刀として、バランスの取れたステータスを持ち、部隊の中核として活躍できます。戦闘時の演出やカットインでも、彼の凛とした姿が描かれます。

彼の物語はどう展開する?(ゲーム外での活躍)

山姥切長義の物語は、ゲーム本編だけでなく、様々なメディアミックス作品でも展開されています。

  • アニメ: 『刀剣乱舞-花丸-』シリーズや、『活撃 刀剣乱舞』などで、他の刀剣男士と共に描かれます。特に「花丸」では、山姥切国広との関係性に焦点を当てたエピソードが描かれることもあります。
  • 舞台(刀ステ): 舞台『刀剣乱舞』シリーズでは、特に「悲伝 結いの目の不如帰」や「綺伝 いくさ世の徒花」、「心伝 つけたり奇譚の走馬灯」といった作品で重要な役割を担い、山姥切国広との関係性や、自身のアイデンティティに関する葛藤が深く掘り下げられています。実力派俳優による熱演も相まって、彼のキャラクターの魅力が多角的に描かれています。
  • その他: 刀剣乱舞の公式ファンブックや、関連グッズ、イベントなどでもその姿を見ることができます。

これらのメディアミックス作品を通して、ゲームだけでは描ききれない彼の複雑な心情や、他の刀剣男士との関係性、そして「山姥切」という名にまつわる物語がさらに豊かに展開されています。

山姥切長義は、その美しい姿と、自信家でありながらも繊細な内面、「本歌」と「写し」という関係性から生まれるドラマ性によって、『刀剣乱舞』の世界でも非常に人気の高い刀剣男士の一振りです。

山姥切長義

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